生活スペースと来客スペースを分ける

生活スペースと来客スペースは別々にしよう

いざ注文住宅が完成してから、不満が出てくるというケースはよくあります。よくあるのは生活スペースと来客スペースが混同されており、プライバシーが損なわれてしまうことです。玄関からトイレや脱衣所が見えてしまう、客室を通らないとトイレに行けない、などなど。来客がほとんどない家庭であれば、あまり気にならないかもしれませんが、頻繁に来客がある家庭では無視できない問題です。

生活スペースと来客スペースは併用せず、完全に分けたほうが何かと便利でしょう。来客者がいる状態でも家族は普段どおりに過ごすことができるからです。逆にスペースが混同されていると、来客者の横を通って何度もトイレや洗面所に行く必要があるなど、自分自身が困ることに加えて、来客者にも気を遣わせてしまうことになりかねません。

住宅設計の段階で十分な精査を

住宅設計で間取りを詰めていっても、いざ住むようになると不便が続出するという話はよくあります。間取り図や住宅模型を活用しながら住宅設計をしても、ベストな住環境を実現するのは容易ではありません。生活スペースと来客スペースを明確に分けて、プライバシーを確保するために大切なのは、プロと二人三脚で住宅設計をしていくことです。

施主がベストと考える間取りが住みやすい間取りとは限らないです。施主の希望に対して無条件にOKを出してくれる施工会社がよい会社とは言い切れません。大切なのはプロ目線で提案し、施主が提案した住宅設計に対して、メリットとデメリットを明確に提示してくれることです。生活スペースと来客スペースを分けたい場合は、その旨を施工会社に伝えておくことで、プライバシーを重視した間取りを提案してくれるでしょう。