収納の数と広さが不足しないようにする

収納の数は見逃しやすいポイント

注文住宅の設備面で、見逃しやすいのは収納スペースについてです。注文住宅の間取りを考えるにあたって、建物を建てる広さの多くを居住空間にしたいという気持ちになるのは当然です。しかし実際に住んでみると、収納が不足してしまい、床に物を置いたりタンスなどの収納家具を用意したりするはめになり、居住空間は狭くなってしまいます。

収納スペースは、基本的にリビングやベッドルームなどの部屋の広さに含まれていません。たとえば同じ8畳の広さでも、収納のある8畳と収納が無くタンスが置かれた8畳では、暮らしやすさが変わってきてしまいます。そのため、できれば各部屋に1~2個の収納スペースは準備するつもりで、間取りを考えるべきです。

収納部分の広さや高さを考えましょう

大きな収納を用意しても、そこを使わなければ収納スペースとしての意味を成しません。収納スペースを考えるときは、その部屋の用途によって広さや高さ、形を変えましょう。例えば和室ならば、季節の変わり目に変える寝具用品を収納することが多いでしょう。そのため、奥行きがあって上下に分かれているような、いわゆる押し入れの形が望ましいです。ベッドルームなどの洋室であれば、洋服ダンスとしてクローゼットの形が良いでしょう。クローゼットの場合、ワンピースやスーツがかけられるような横と縦に広いものが望ましいですが、奥行きがあっても使い道がないため、奥行きは狭くても問題ないです。このように、用途を考えて収納の数や広さを考慮して間取りを考えると、家での暮らしやすさが上がります。